イベントのコト

旅する本屋 放浪書房の「小商い・旅商いの話」


はじめに

皆さんは「旅する本屋 放浪書房」という言葉を目にして、どんなイメージが頭に浮かびますか?

僕のイメージは・・・と、語りたいところですが、実のところ、“イメージが思い浮かぶ”というプロセスをスッ飛ばして、そのフレーズだけで僕の心は鷲掴みにされてしまいました。

だって、僕のように“旅”と、“本”と、“自由”をこよなく愛する人にとって、「旅する」「本屋」「放浪書房」という言葉には一分の隙も存在しません。

そんな、店主の好みのド・ストライクな活動をされている放浪書房さんをお招きして、1月30日に福田百貨店で開催したトークイベントをまとめたのが今回の記事です。

看板
当日の看板

トークイベントのきっかけ

僕が放浪書房さんを知ったきっかけは、Twitterで流れてきたツイートでした。その存在を知って、すぐに放浪書房さんのHPを確認してみると、ありがたいことにトークイベントの開催要項が載っていました。これはイベント主催者にとって、かゆいところに手が届くありがたい配慮です。

あと、ツイキャスの録音データが公開されていたのでそれを幾つか聴いてみたら、「この人面白い!話を聞いてみたい!(ちょっとテンション高めの人っぽいけど…)」と思ってしまったんです。

「旅する実況中継」 ▼放浪書房ツイキャス▼

https://twitcasting.tv/horoshobo/show/1-464459075

その勢いで、放浪書房さんを知っていくらも経たないうちに、ダイレクトメッセージでトークイベントの開催の申し込んでしまいました。ざっくり言うとそんな経緯で開催されたのが今回のセミナーです。


ところで、記事を書き進める前に1つお断りしなくてはいけません。実は今回の放浪書房さんのトークイベントは、「撮影・録音・SNS公開はNG」という決まりがありました。

つ・ま・り、WEB上で書けることが何もないのです(ノ▽≦;)くぅ~。どうすれば良いのだこのブログ? もはやここで筆を置くしかないないのか?ピンチ!!

だし汁雑炊記事

しかし、そこで諦める訳にはいきません!僕の後ろにはこの記事を楽しみにしてくれている何百人もの読者がいます(誇大妄想)。そこで知恵を絞ってみました。

放浪書房さんのHPで公開されている情報…つまりWEB公開可能な情報を元にして、そこに今回のセミナーの雰囲気をから読み取ったトークの”エッセンス”と、放浪書房さんと2日過ごした印象を交えながら、オリジナルの記事を書いちゃうという離れ業をやってみます(≧▽≦)b

放浪書房さんが語った話は出てこないし、そもそも放浪書房さんのトークイベントのまとめ記事か?と問われれば、もはやそうではありません。しかし、記事として読み応えのある形で、しかもWEB公開がOKな形で、放浪書房さんの記事を書いちゃいます!!

例えるならば、「昨日晩のカニ鍋の残り汁でつくった雑炊」です!

「カニも、豆腐も、白菜も、キノコも、昨日の具は何も入ってないけど、旨みが凝縮したダシ汁で作ったバッチリ美味い雑炊を召し上がれ!」そんな記事を書かせて貰います!(`・∀・´)キリッ。

放浪書房さんの紹介

放浪書房さんは、千葉県を拠点に1年の三分の二を旅の商いで営む”旅する本屋さん”です。本業の旅本屋の他にいくつかの「小商い」を組み合わせて、日本中を旅して稼ぐ”旅商い”を13年もされているスペシャリストです。

DIYで小屋風に改造したミニバン『放浪号』の車内に、商いのネタ・屋台・衣食住と自由を積み込んで、「移住移商」のライフスタイルをされています。最近の言葉では 「Van Life(バンライフ)」 というそうです。

衣食住と自由が詰まった相棒『放浪号』

放浪書房さんが扱われている本は、二度とめぐりあえるかわからない一品限りの古本から、他の本屋ではめったにお目にかかれない旅のミニコミ誌や自費出版本、放浪書房特製のオリジナルグッズまで、“旅ゴコロ”を加速するような商品を扱っており、個性のあるラインナップを揃えられています。

これまで数々のメディアに取り上げられている他、全国の東急ハンズを渡り歩く商いもコンスタントに行われています。なお東急ハンズに出店されるときは、本屋としてではなく「アドコラージュシール」という昔の広告をシール化した商品の商いをされています。

アドコラージュシール
実際に東急ハンズで買わせて貰った「アドコラージュシール」

好きなことを続けられる商いに

放浪書房さんの根底にある考え方は、「自分の好きなことを商いにして、長く続けられるようにしっかり稼ぐ」というものです。

逆を言うと、「自分の好きなことをやっているから儲からなくて良いんです~ヾ(*´▽`*)」というスタイルに喝を入れるものであり、その「一歩先」を行くものです。

「一歩先」 と括弧付きで書いたのには理由があって、しゃちk…サラリーマンからフリーランスになる際に、多くの方がその道を通ると思うのです。

賃金を得るのために、命令されたことに時間と労力を注ぎ込む働き方”

その“命を疲弊する働き方”へのアンチテーゼとして…つまり今まで自分を苦しめていたその働き方を否定した先に、「好きなことをしてるから儲からなくても良い」というスタイルがあるように思います。

これはある意味で「一度通らなければいけない道」…つまりサラリーマン生活で溜め込んだ垢を禊ぐ(みそぐ)通過儀礼ではないかと思うのです。かくいう僕がそうでした。

「アンチ儲け」からの脱却

ただ、最初はそれでも良いのですが、当然それでは長続きしません。好きなことをやっていて心の平穏は保たれるのですが、あまり儲けを意識しないと、数年後には好きなその仕事を持続することが難しくなってしまい、逆に心の平穏が失われていきます。

通過儀礼はあくまで通過儀礼であって、いつかはちゃんと通り抜けなくてはいけないんです。

「じゃあ」と、改めていくらかでも儲けようと思い始めたときに、しかし『儲ける』ことはなかなかに難しいという現実にぶつかります…。


余談ですが、「消費社会的な生活を見直そう」という志を持って移住やフリーランスに乗り出す人の中には、「お金を儲ける」という行為に対して抵抗がある人も少なからずいます。僕にもその気が無い訳ではありません。そういう場合は、自分の潜在意識の深い部分で『儲ける』ということに対してブレーキを掛けている気がします。状況を変えるには何よりもまず「儲けることに足を踏み出す覚悟」を決めなくてはいけないのだと思います。つまり、心の部分の氷解作業が必要になるのです。それをしなければ、顕在意識でアクセルを踏みながら、潜在意識でブレーキを踏むどっちつかずの状態になってしまいます。(※とはいえ、”お金と距離を置く生き方”の背景にあるものも理解出来るので、一概にそれを否定出来ないとも思っています。)


話を戻します。放浪書房さんの場合は「好きな旅を一生続けて行きたい」という想いがあって、今の商いの仕方を確立されたそうです。

「そのライフスタイルを長く続けていくためにはどうすれば良いか?」

という視点で、自分の生業を形作られています。僕たちが今回お聞きしたのは、その実践から導き出されたノウハウの数々です。

基本的には物を売るためのノウハウの話がメインでしたが、その根っこにある考え方の部分は、何も小売業だけではなく、サービス業の方やクリエイターさんにも十分に応用出来る話でした。

実践経験の宝庫

放浪書房さんのお話を伺ってまず感じたのは、『トライ&エラー』の実践者だということです。

「こうすればもっと良くなるんじゃないか?」と考えて、それを次々と実行されるタイプの方です。その程度がちょっとやそっとじゃなく、“いつもその事を考えてドンドン実行している”という勢いを感じます。

そのため、「こうしてみたら、こうなった。」という類いの話が次々に湧いてきます。最終的に合計7時間近くに及んだ今回のセミナーも、聞いていて長く感じませんでした。

それは話の巧さもさることながら、何より話のバリエーションが豊富で、その1つ1つの話の根拠がしっかりしているからに違いありません。自分の経験(実験)に基づくネタが多いので、話を聞く方も飽きないんです。「それでどうなったの?」という感じで、話の続きが気になります。

とにかく話が面白い

具体的な工夫と、その根拠

記事の冒頭で、“今回の記事には放浪書房さんが語った話は出てこない”と書きましたが、一例だけ紹介させて頂きます。トークイベントでどのような話が語られるのか?その雰囲気の片鱗だけでも味わって下さい。

「放浪書房は古本を売ってるんですけど、ハッキリ言えばどこでも買える本を扱っています。アマゾンなら1円でも売ってます。でもうちでは、その300倍とか500倍以上の値段で売っています。すると、“それだけの価値”をつけなきゃいけないんです。『うちで買って貰うためにはどうしたら良いのか?』を考えなくてはいけません。そこで工夫しているのが… 」

(放浪書房さんの当日のトークより引用)

というような感じで、具体的に取り組まれているアイデアをいくつか教えて頂けます。

ところで、“どこでも買える上に、他店ではるかに安く買える商品を販売する工夫”が、具体的にどのような方法であるか皆さんも気になりませんか?

会場で話を聞いた参加者さんたちは、「おぉ~( *゚Д゚)」とみんな感嘆の声を上げていました。

そして、ここからが大事なのですが、そのアイデアの底にある考え方の部分=”エッセンス”を教えて頂けるので、話を聞いた人は「なるほど!自分の商いの場合はどう活かせるだろう?」という感じで、工夫の核を持って帰ることが出来るんです。

お土産のあるトーク

セミナーの参加者さんも何人か言われていましたが、放浪書房さんのお話は「誰でもすぐに実践出来るようなハードルの低い話が多い」という印象です。

それは「話のレベルが低い」というのではなくて、「すぐに出来るけど意外とみんなやっていない」というテクニックや、「言われてみればそうだけど気付いてなかった」という心構えの話が多いんです。

だから、セミナーで聞いた話の中から「アレとコレをやってみようかな(*´∀`*)」と、みんな何かしらの収穫を得られた“実感”があるんです。

「自分の商いも、あの点を改善してみたら結果に繋がるかも!」という希望が生まれる感じです。

どんなに良い話であっても、ハードルが高くて実践出来なくては価値を生み出せませんが、すぐにでも取り組めるようなネタが沢山散りばめられているんです。

現実的に“身になる話”が聞けた実感があって、ちゃんと家に持って帰られるお土産があるため、終ったあとの満足度が高いのだと思います。

放浪書房のトークは生で聞け

今回の記事ですが、実はトークイベントの“様子”をお伝えすることを意図して書きました。 なぜかというと、「放浪書房さんのトークイベントに参加したい」という関心を持って頂きたいからです。

トークイベントを受講してみて、放浪書房さんは生で話を聞くべき人だと感じたからです。

「着物を着て講談師をやれば良いのに( ・∀・)σ」と客席から ツッコミを入れられていましたが、それぐらい語りに長けた方であり、その“語り姿”にすら商いのノウハウが詰まっているという感じです。

そして、トークの巧さ以上に強調しておきたいのが、放浪書房さんの商売に対する姿勢です。

「少しでも売れる可能性を高めるタメに何が出来るか?」という真剣さがビリビリと伝わってきます。それは言うなれば、商いに対する《熱量》の高さです。

放浪書房さんはトークイベントの事を『語り商い』と称されていますが、まさに語る姿も『小商い』になっているという方なんです。

語り姿までもが「商い」の人

ですので、もし近くで放浪書房さんのトークイベントが開催されるチャンスがあれば、ぜひ参加してみて下さい。もしくは思い切ってトークイベントを主催してみて下さいヾ(*´▽`*)

福田百貨店のトークイベントは終ったばかりですが、既に次回のトークイベントの開催を考えるぐらいに、店主はお勧め致します☆

まとめ

トークイベントの中身をほぼ書かずに、その雰囲気を伝えるというチャレンジングな記事でしたが、いかがだったでしょうか?

書き終わった今、「頼むからハードル上げないでよっ(ノ▽≦;)」と、頭を抱える放浪書房さんの姿が僕の脳裏にチラツキます(笑)

でも、別に誇張して書いた訳でもなく、必要以上に持ち上げて書いた訳でもありません。(ただし100%のパフォーマンスの状態を紹介した気もするので、手が抜けなくなるかもしれませんが(笑))

冗談はさておき、放浪書房さんの持っているノウハウは、全国で同じように《小商い》を営む方の元へ…つまり『自分の好きなことを仕事にして生きよう』と模索している多くの同志の元へ、届くべきだと感じたのです。

きっと彼の話は、自分の生き方を歩む人たちの力になります。 彼の話を必要としている人たちが、全国の至る所にいる…そう思ったのです。

あなたの街にも、放浪書房を。


【おまけ】会場アンケートの感想

  • 時間があっという間で沢山の内容を教えて頂けたので、金額がとても安く感じました。(30代女性)
  • トークが面白く、売り方も工夫があって参考になりました。(30代男性)
  • 思った以上に収穫が多いイベントでした。実用的で精神論でないところが良かった。(30代女性)
  • 好きな物をちゃんと売ることに遠慮しなくて良いのかなと思えるようになった。(40代女性)
  • 経験から出る言葉たちの説得力が凄かった。(30代女性)
  • 商売をしているのに「売る」という気持ちが欠けていたことに気付かされた。(40代女性)
  • 初めて聞いたお話ばかりでとても面白かったです。(40代女性)
  • 出店告知をしていないという話にビックリしました。(40代女性)
  • こだわりを思い続けることが良い繋がりを生んでくるのだという確認が出来ました。(30代男性)
  • 値段の付け方が意外で、とても参考になりました(30代女性)


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